スタートアップ向けの新カリキュラム

こんにちは。2022年卒業の長島です。コロナによる海外渡航も緩和され、7月に久しぶりの米国出張があったので、その勢いで5年ぶりにシアトルを訪問しました。今回は、その際にお会いいただいたUW MBAのAffiliate InstructorであるEmer Dooleyが昨年から取り組んでいる新しいMBAの授業についてお話を伺ってきたのでレポートします。 Emerはアントレプレナーシップを専門としており、自身も1992年UW MBAを卒業、その後1995年よりUWで教鞭をとっています。その彼女が誘致し、2021年秋からプログラムの始動させたのがCreative Destruction Lab (CDL) – Seattleです。

CDLは2012年にUniversity of Torontoで設立された、シードステージのスタートアップ企業を支援するNPOで、現在はシアトルを含め12箇所に支部があります。CDLのプログラムに参加できる将来有望なスタートアップは、9ヶ月間のプログラムのなかで様々な著名ビジネスパーソンからメンター/コーチングを受けることができます。参加するメンターはすべてボランティアで、超過密スケジュールにも関わらず世界各国からプログラムが開催される場所に赴き、プレゼンを行うスタートアップに、厳しいけれどもビジネスの成長に必要なアドバイスを与えます。この過程は非常に厳しいようで、プログラムの途中でメンターがビジネスの可能性はないと判断し、プログラムから脱落してしまうスタートアップもあるそうです。

Emmerと筆者

そして2021年の2年目の選択クラスより、UW MBAの学生は世界選りすぐりのスタートアップがメンターにプレゼンし、時にはコテンパンにやられるミーティングに、授業の一環として参加することが可能になりました。私が学生だった2000-2002年には、シアトル地域の中小企業に「MBA学生であるセミプロ」としてコンサルを行うという授業がありました。当時の私はそのプログラムに参加したものの、「こんなに経験のない私のアドバイスでいいのだろうか。。。」と悩んだことを思い出しましたが、CDLに紐付いたプログラムは全く別のアプローチを取っています。「まだまだセミプロ」でしかないMBA学生が、世界で成功するための厳しさの本当の現場を体験できるプログラムです。Emerの話を聞いて、私も授業料を払ってその場にいさせてほしい。。。と心の底から思いました。

皆さんは卒業してから何年経ちましたか?日々進化しているUW MBAはランキング5位 (Financial Times, 2022, Public University)、Class of 2023の40%がInternational studentという多様性に富んだ学校です。また、1年の学費(州外)でも$53Kで、卒業生の中間値給与は$130Kですので、大変Cost Effectiveな学校です。そして何よりもあの美しく、自然とビジネス機会が絶妙なバランスで存在するシアトルの環境で学んだことは、私の人生の大きな誇りです。みなさんの周りにMBA留学を考えている方がいたら、ぜひ、みなさんの素晴らしい思い出をシェアしてあげてください!

UW MBA Full time admissions情報はこちら

夏休みなので閑散としていましたが、私が通っていたときとは大違いの素晴らしい校舎です。